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嬉しい差し入れ 第6弾♪

風薫るすがすがしい季節となりました。皆さま、いかがお過ごしですか?

ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は事務スタッフから発信させて頂きます♪

木曜日午後の外来は休診ですが、スタッフはそれぞれの業務で忙しくしております。そんな中、院長から手作りの「大学いも」の差し入れがありました\(^o^)/

ふっくらホクホクのさつまいもに甘いたれが絡み、たっぷりとトッピングされた黒ゴマがさらに香ばしく、美味しい~(≧∇≦*)/

今回もスタッフで喜んで頂きました!

院長先生、ごちそうさまでした~!
そして・・・また次も楽しみにしています♪(*ᴗˬᴗ)

往診について

私たちは、18年前の開業したときから、この地域の往診をしてきました。

対象は、がん患者様です。自宅で生活されているがん患者様のご自宅で、緩和ケアを提供する医療です。多くの患者様は抗がん剤などをしておられますが、抗がん剤の副作用があっても、自宅でがまんして生活されています。抗がん剤を受けるために定期的に病院に行かれますが、抗がん剤をするための受診であって、副作用を緩和するための診察ではありません。抗がん剤の副作用としては、発熱があったり、食欲が低下して食事が食べられなかったり、倦怠感が強かったりしていますが、辛抱強い日本人は、がまんして生活されています。

また、抗がん剤を受けなかったり、受けられなくなったりした場合、病院の受診も間延びし、その間、がんの様々な症状に悩んでおられる方も多数おられます。

私たちは、医師と看護師が定期的に自宅に訪問し、ホームドクターとして、体調管理を行います。痛みをはじめ、様々な不快な症状の対策、治療や生活指導なども行います。また、自宅での様子を病院の先生に定期的に報告し、先生が日頃の状態を把握しやすくします。24時間体制なので、夜中でも日曜日や祝日に体調が悪くなってもいつでも連絡が取れます。

病気の家族がいると、ご家族にとってもストレスが大きいです。とても心配されており、本人より心配されている場合が多々あります。しかし、自宅で医師や看護師がしっかり支えてくれると、ご家族も安心して生活できます。

コロナ禍にあって、病院の受診もままならず、不安な時代になりました。このような時こそ、自宅で医療や看護を受けることは、病院での感染を予防するうえで重要になってくると思います。

私たちも訪問時は、手洗い、消毒、独別なマスクなど重々気を付けて訪問を行っています。周りで困っている方を見かけたらぜひご相談ください。

院長 松永美佳子

圧迫骨折

高齢になると、背骨の骨が折れることがよくあります。尻もちや転倒することで背骨の骨がつぶれることが多いのですが、自然に起こってしまうこともあります。なんだか腰が痛いと思って、病院に行ってみると、圧迫骨折と診断されることが多いのです。背骨は首と胸と腰の3つに分類されます。頚椎、胸椎、腰椎と言います。頚椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個の丸い骨からなります。転倒してよく起こるのが、胸椎、腰椎の圧迫骨折です。手や足の骨のような棒状ではない背骨は丸い骨がつぶれて厚みがなくなったことを骨折と言います。

骨折すると、手や足の骨が折れた時のようにとても痛いです。ちょっと動いても激痛が走ったりします。トイレに行くことも困難になります。このため、救急車を呼んで病院に駆け込むことが多いのですが、不思議なことに、そんなに痛がっているのに、痛みどめを渡されるだけで、そのまま家に帰されることが非常に多いです。 トイレも行けないほど痛いのに、救急車を呼ぶほど痛いのにどうしてでしょう?

それは、病院にとって収益にはつながらないためです。病院では、手術すると儲かります。ところが、圧迫骨折はほとんどが手術の適応はなく、じっとじっと安静にすることが治療となります。よって、病院にとってはあまり好ましくない患者さんになるのです。「家でじっと寝てなさい」と言われますが、寝ているのも大変です。なんたって、寝返りもできないほど痛かったり、起き上がることも激痛が来るんですから・・・。

病院で医師から、「骨折はない、リハビリしなさい」と言われていたが、実は折れていたということも多々あります。単純レントゲンでは、わからない骨折もあり、MRIを撮って詳しく検査する必要があります。そうして痛い痛い日々をがまんしているうちに、少しずつ骨が固まり(骨折が治る)また動けるようになることが多いです。

しかし、つぶれた骨が元の大きさに戻ることはありませんので、変形した背骨のまま生活していると、あちらこちらに負担がかかり、慢性的な背中や腰の痛みを生じることになります。

一部の方は、動いているうちに骨が固まらず、ひびの入ったところがずれてしまったり、さらにつぶれたりして悪化することもあります。背骨の背部には、脊髄という人間の最も重要な神経が走っており、そこから、たくさんの神経が出て、胴回りや腰、足に伸びて行きます。その脊髄や足に行く神経に折れた骨があたると、それこそ激痛で動けなくなったり、足が麻痺して完全に寝たきり状態になったりします。とても怖い状態です。そうなってからでは、いくら安静にしても間に合いません。一生が寝た切りの生活となります。 痛みも伴えば耐えられないですね・・・。

圧迫骨折は完治まで3カ月かかります。手や足の骨も同様です。 子供以外は、若くても年寄りでも骨が治るスピードは一緒です。

数年前、私はレストランですべって膝のお皿(骨)を骨折しました。 目から火花が出るほど痛かったです。膝の中に出血もして、膝はパンパンに腫れて毎日自分で100ml近く血を抜きました。その骨折が完治するのに、やはり3か月かかりました。ギプスをして仕事をすにるのは本当に大変でした。がまんの限界のころ、やっと足を着くことができて治りました。ですので、患者さんにも「骨折完治には3か月かかります」・・と、よくお話しますが、3か月がまんするのは大変です。

千里ペインクリニックに併設する「アマニカス」には、よく圧迫骨折の方が入居されます。千里ペインクリニックの外来に来られたら骨折していたことがわかり、そのままアマニカスに入居される方もいます。アマニカスでは介護スタッフがいつも傍にいて、排泄や食事、身体の清拭、着替えなどお世話をさせていただきます。そして、1階のペインクリニック外来で、専門的な神経ブロック治療を行い、積極的に痛みをとる治療をします。

痛みが取れたからと言って動けるわけではありませんが、なるべく痛みのない日々を送れるに越したことはありません。痛みが少なくなると、精神的にも元気になり、食欲も出ます。また、寝たままでも関節が硬縮しないようにリハビリを毎日行います。

骨折が治る頃になると、計画的に加重をかけていって立ったり歩いたりする訓練もします。3か月間と言うと長いように思いますが、こじらせてよけい長引くより「急がば回れ」だと思います。圧迫骨折でお困りの方、圧迫骨折とは言われていないが、いつまで経っても腰や背中の痛みが取れないでお困りの方、ぜひ、一度千里ペインクリニックにお気軽にご相談ください。

あなたの痛みを一緒に考えて行きます。

松永美佳子

抗がん剤と緩和ケア

皆さんは抗がん剤と緩和ケアは相容れないものと思っておられませんか?抗がん剤は癌を治療するもの、緩和ケアはそれが終わってから死ぬまでのケアというのが世の中の方のとらえ方ではないでしょうか。

しかし、それは間違いです。抗がん剤と緩和ケアは平行して行うものです。抗がん剤を受けると、様々な副作用があります。吐き気や発熱、倦怠感、食欲不振など。抗がん剤の副作用が強いと、食事が食べられないまま、痩せて、体力がなくなり、そのまま死んでしまうこともあります。免疫力も低下するため、肺炎や様々な感染症にかかりやすく、それで命を落とすこともあります。

そんな時、副作用を抑える治療は必要ですね。それも緩和ケアです。食べられない時に点滴をすれば、脱水が防がれ、食欲がなければ、点滴で栄養を入れてあげれば、体力も維持できます。しかし、日本では、抗がん剤の副作用にみな苦しみながら、耐えています。吐き気止めくらいは主治医から処方されますが、食べられなくても点滴をすることは少ないです。

緩和ケアとは、抗がん剤などの積極的治療(手術、放射線療法なども含む)以外のすべての治療を意味します。抗がん剤の副作用を治療することも緩和ケア、がんそのものがもたらす症状の治療、例えば、痛みや咳、吐き気、食欲低下、便秘、腹水などを治療することも緩和ケアなのです。ですので、緩和ケアは、積極的治療が終了した後、死ぬまでに受けるケアではないのです。

日本の医療は、がんの発見と積極的治療にはものすごく積極的ですが、緩和ケアは重要視されていません。病院の中で、最近になって、緩和ケアチームというものができ、病院に入院しているがん患者さんの症状に対応していますが、通院している患者さんに対してはほとんど関わりません。いわんや、抗がん剤が終わって病院に来ることが少なくなった末期の患者さんを専門に見る診療科は病院の中にはありません。主治医からは、「そろそろ抗がん剤は終わりですから、どこかで緩和ケアを受けてください」と言われるだけです。どこで受けるのか、患者さんにはわかりません。日本では、こうした状況が長く続いてきましたので、緩和ケアというと、死ぬ前にホスピスなどで受けるものと勘違いされてきたのです。

抗がん剤を選択しなかった患者さんは、さらに相談するところがありません。抗がん剤をしてもしなくても癌は進行することが多いですし、いろいろな症状も出現します。そうした時、相談したり、治療を受けたりする場所は皆無に等しいです。

日本の医療は偏っています。それに気づいて自ら緩和ケアを提供してくれる病院を見つけ出すのは、自分しかありません。病院の主治医についていけば、最後までちゃんと世話してくれると考えるのは間違いです。みなさん、しっかりしましょう。頼りは自分です。

院長 松永 美佳子

院長とペット(パート2)& 嬉しい差し入れ 第5弾♪

日増しに秋が深まり、朝晩は肌寒さを感じることも多くなりました。皆さま、いかがお過ごしですか?

ブログをご覧いただきありがとうございます。今回は事務スタッフから発信させて頂きます♪

院長が大の犬好きで、ラブラドールレトリバー3匹とキャバリア1匹を飼っていることは前にもお伝えしました。先日は、そのラブラドールレトリバー「太郎」と「次郎」の10歳のバースデーでした。

院長手作りのケーキは2つ。太郎と次郎のお祝い用に1つ、そして、もう1つをスタッフに差し入れてくれました。とってもカラフルなデコレーションケーキ!たっぷりのせられたフルーツが主役のケーキはとても美味しかったです(#^^#)

院長先生、ごちそうさまでした~!
太郎ちゃん、次郎ちゃん、いつまでも元気でね~♪

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨に囲まれた脊柱管という場所が狭くなる病気です。脊柱管の中の脊髄や血管が圧迫されて、血流障害を引き起こし、腰痛や下肢の痛みやしびれなどさまざまな症状が現れます。原因は加齢による椎間板の変性や脊椎の変形、靭帯の肥厚などによります。特に、腰椎変性すべり症や変形性脊椎症などに伴って発症することが多いです。すべり症のある方は、40歳代から発症することが多いです。歳を取るとともに進行します。

痛みやしびれがあると、日常生活に支障をきたします。歩行できる時間が短くなり、痛みやしびれが強くなり、いったん休憩しないと歩き続けることができません。これを間欠性跛行と言います。

治療法は、投薬、神経ブロック治療、手術などです。当院では、神経ブロック治療を行っています。

脊髄の近くの硬膜外という場所に、局所麻酔薬を3~5ml注入すると、交感神経が遮断され、腰の血流がよくなります。狭窄症で圧迫されている血管の血流も改善します。血流がよくなることで、神経の傷も治りやすくなります。治療期間は、重症度によってさまざまですが、基本的には、初めのうちは週1回行い、症状が改善すれば、2週間に1回、3週間に1回といったようにだんだん間隔を開けていきます。長年使ってきた機械が故障すると修理に出しますよね。傷んだ部品を交換すると故障も治ります。人間も同じで、長年使ってきた腰のある部分が故障します。放っておくと、使えなくなってしまうので、ブロック治療をして修理するわけです。しかし、機械のように部品交換ができません。できるだけ修理して、大事に使ってもらいます。調子がよくても、時々、油を注してあげると機械も故障しにくいですよね。それと同じで、調子がよくても時々、ブロック治療をして血流をよくしてあげると、神経のダメージも軽減できます。

こんな風に治療しながら、何年も上手にお付き合いしている患者様は多数いらっしゃいます。神経ブロック治療は怖いと思わずに、どうぞ気軽にご相談ください。

症状が軽いうちに治療を始めた方が神経のダメージは少なく、回復も早いです。一生使っていかないといけない大事な神経です。早くから保護していきましょう。

院長 松永 美佳子

AED講習会

当院では、救命処置のための医療機器である、AED(自動体外式除細動器)を設置しています。AEDは、不規則なけいれん(心室細動)を起こしている心臓に対して、電気ショックを与えることで、正常な心拍のリズムに戻し、突然の心肺停止から多くの命を救うことができる医療機器です。

9月14日と28日の2日間にわたって、クリニック内にてAED講習会を行いました。医師、看護師、介護スタッフ、そして事務スタッフが参加し、実際にマネキンを使用してAEDの使用方法、心配蘇生方法を実践しました。

スタッフも真剣にインストラクターの話を聞いてしっかり学び練習をしました。必要とされる現場に遭遇することはないかもしれませんが、いざという時のために、準備はしておきたいものです。この度、AED使用方法の手順を学び、練習することができ、非常によかったです。

嬉しい差し入れ 第4弾♪

空が澄み清々しい秋を感じる頃となりました。皆さま、いかがお過ごしですか?
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は事務スタッフから発信させて頂きます♪

院長から今回は手作りのブドウのデコレーションケーキの差し入れがありました\(^o^)/

3種類のブドウがトッピングされたデコレーションケーキ!
甘酸っぱいブドウと生クリーム、そしてふわふわのスポンジがベストマッチです。お味も極上で、今回もスタッフでペロリと美味しく頂きました(^.^)

院長先生、ごちそうさまでした~!
そして・・・またまた次も楽しみにしています♪(*ᴗˬᴗ)

緩和ケア

「緩和ケア」というと皆さんは、がんの終末期にうけるケアとお考えの方が多いのではないかと思います。私が開業した18年前は、緩和ケアという言葉はあまり知られていませんでしたが、10年くらい前から、さかんに緩和ケアという言葉が聞かれるようになりました。

今では、多くの方が一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。緩和ケアは、死ぬ前に受けるものというイメージがありますが、本当は、そうではありません。がんと診断されたときから、緩和ケアも必要なのです。がんと診断されると、手術や抗がん剤、放射線療法など多くの積極的治療が施されます。また、がんが進行するにつれて、様々な身体の症状が現れます。治療の副作用も様々です。

なにもない方もおられれば、食事もできなくなる方もおられ、精神的にも大変つらい生活を強いられます。

こうしたとき、一つ一つの細かい症状を丁寧に対応して、治療するのが緩和ケアです。医師が治療する場合もあり、看護師が看護を提供する場合もあり、様々な医療スタッフが症状を楽にするために援助をするのです。そうしたサポートがあると、体調も落ち着き、病院での治療も受けやすくなります。やる気も出ますし、体調や精神が落ち着くことで免疫も高まります。

病院の外来で、緩和ケア外来を開設されているところはまだ少ないです。あっても、その病院の患者様だけが対象です。自分の病院にそのような外来がない場合、他で受けることは非常に難しく、結局、死ぬ前になって、病院のホスピスなどに入院して初めて施されるため、人々は死ぬ前に受けるものと勘違いするのだと思います。

しかし、緩和ケアは本当に大切です。なるべく早い時期から受けられると予後も違ってくると思います。
ぜひお気軽にご相談ください。

院長 松永 美佳子

院長とペット♪

9月になりましたが、まだまだ蒸し暑い日が続きますね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は事務スタッフから当院院長のペットについてお伝えします。

院長は大の犬好きで、ラブラドールレトリバー3匹とキャバリア1匹を飼っています。
先日は、そのラブラドールレトリバー「さくらちゃん」の10歳のバースデーでした。

院長手作りのバースデーケーキでお祝いしました。
さくらちゃん、いつまでも元気で院長を癒してね~♪