ご自宅で緩和ケアを受けられる
「在宅ホスピス」
ご自宅で緩和ケアを受けて、
自分らしい生活を続けましょう!
自宅で訪問による緩和ケアを受けることを「在宅ホスピス」と言います。
当院の緩和ケア・在宅ホスピスの特徴は、痛みの専門医(ペインクリニック専門医)が24時間体制で対応していることです。ペインクリニック専門医であると同時に麻酔科医である私たちは、病院で麻酔や集中治療室での治療に携わり、様々な病気の全身管理を専門としています。そのような経験を生かして、痛みだけではなく、がんによる様々な症状のコントロールを行っています。
「住み慣れた自宅で最期まで過ごしたい」誰もがそう願いますが、
実際に最期まで自宅で過ごせる方は約一割です。
しっかりした医療体制に支えられて、安心して自分らしく自宅で過ごしましょう
ご自宅における緩和ケアの特徴
抗がん剤、放射線療法、
免疫療法などを継続できます。
緩和ケアを受けると、治療を止めないといけないと思っていませんか?
自宅やアマニカスで緩和ケアを受けながら、主病院でこれまでの治療を継続し、新たに免疫療法を行うことも可能です。
ご本人に「がん」という
告知は必要ありません。
ホスピスに入る時は、本人に告知が必要と言われます。
しかし、ご自宅やアマニカスで緩和ケアを受ける時は、本人に告知の必要はありません。
自宅とアマニカスを
行ったり来たりできます。
急に病状が悪化したり、介護が大変になった時、アマニカスにはいれば、いつも訪問に来てくれるスタッフがお世話します。
状態が落ち着けば、また家に帰れます。自宅とアマニカスに行ったり来たりしながら安心して生活できます。
自宅とアマニカスでできること
- 痛み、吐き気、便秘、腹水、浮腫、食欲不振、不眠、 倦怠感、胸水、呼吸苦などの症状緩和
- 末梢(手)からの点滴
- 中心静脈栄養の管理
- 人工肛門(ストマ)の管理
- 尿バルーンの管理
- 吸引
- 胃ろうの管理
- 清拭、入浴、排泄のお手伝い
- その他何でもご相談ください
ご自宅で緩和ケアを受けるメリット
がんとわかったときから緩和ケアは受けるものです。では緩和ケアを受けていると何が良いのでしょう?
メリット1こころも身体もサポートしてもらえます。
治療中の副作用に対する対応や体調管理、精神的なサポートを行い安心して過ごせます。
抗がん剤、手術、放射線治療。がん告知をされてからまもなく治療方法についていろんな提案があり治療がスタートします。その間にもがんといわれた精神的ショックや今後の癌の進行に対する不安、将来的な心配、仕事と治療の両立、経済的なことなど、また治療が進むにつれて副作用や体の不調など治療中でもいろんなことが心配になってきます。緩和ケアでは、医師や看護師が様々な問題に対し、患者様と一緒に考え、治療中の副作用に対する対応や日頃の体調管理、本人・ご家族の精神的なサポートなどを行います。
メリット2自分らしい生活が維持できます。
体調を整えることで自分らしい生活が送れます。
体力が落ちているところにトラブルが起こると、元の生活に戻るまでに時間がかかります。
緩和ケアを受けていると早めに体調の変化に気づき、それに対する処置や治療ができるため、入院に至らずに元の体力に回復する時間も短くて済む場合が多いのです。その結果、ご自宅で自分らしい生活を維持できます。
メリット3抗がん剤と同じく延命効果があります。
抗がん剤治療と緩和ケアを一緒に受けることで延命効果があります。
2010年に発表された、米国マサチューセッツ病院で行われた研究報告では、抗がん剤だけを行うグループと、抗がん剤治療と同時に緩和ケアを併用して行う2つのグループに分けた比較臨床試験を行った結果、緩和ケアと治療を併用したグループにQOLの向上や不安・抑うつの低下と同時に3ヶ月間の有意な延命効果があったと報告があります。
緩和ケアで、苦痛を取って自分らしく生活することが免疫力を高め延命効果につながります。
メリット4最期まで自宅で過ごせる可能性が上がります。
「最期まで自宅で過ごしたい・・・」誰もがそう願いますが、「家族に迷惑がかかるから・・・」「自宅で看ていくのは不安」との理由で、実際に最期まで自宅で過ごせる方は約1割です。
早い時期から緩和ケアを受けていると、その心構えや介護の方法などを丁寧にご指導していきます。