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【再生医療】第3回:幹細胞治療とは? より本格的な再生医療という選択肢

前回は、比較的手軽に始めやすい再生医療として「幹細胞培養上清液治療」についてご紹介しました。今回は、より本格的な再生医療である「幹細胞治療」について解説します。

幹細胞治療は、ご自身の脂肪組織から採取した細胞を利用する治療です。脂肪組織には脂肪細胞だけでなく、さまざまな組織のもとになる「幹細胞」も多く存在しており、これを取り出して培養し、短期間で数を増やした後、再び体内に戻します。

脂肪由来の幹細胞には、炎症や障害が起きている組織へ自然に集まり、傷ついた組織の修復を助ける性質があるとされています。そのため、関節や筋肉、神経周囲など、慢性的な炎症や組織障害が関与する痛みに対して、新たな治療の選択肢となる可能性があります。

さらに近年では、幹細胞の再生機能を高める技術を用いて培養した「セルナ脂肪幹細胞」を用いる治療も行われるようになってきました。当院でも、この技術を応用した幹細胞治療を提供し、より幅広い症状への対応を目指しています。

脂肪の採取や細胞培養に一定の準備期間は必要となりますが、その分、ご自身の幹細胞を培養して治療に用いる、より本格的な再生医療といえます。

当院では、痛みの専門医が症状やこれまでの治療経過を丁寧に確認し、患者さん一人ひとりに適した治療をご提案しています。再生医療が自分に合っているのか気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。

次回は、再生医療がどのような症状や痛みに対して検討されるのかについてご紹介します。

 

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※当院では以下のような症状を診療しています

変形性ひざ関節症・股関節症、半月板損傷、四十肩、五十肩、靭帯断裂、難治性骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄損傷、脳卒中、脳梗塞後後遺症、がん、糖尿病、慢性腎不全、自己免疫疾患、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、術後の痛み、慢性疼痛 など。

「自分の症状も相談できるのか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。

【再生医療】第2回:上清液治療とは? 手軽に始めやすい再生医療の選択肢

前回は、痛みの治療における再生医療という選択肢についてご紹介しました。今回は、当院で行っている再生医療の一つである「脂肪由来幹細胞培養上清液治療」について解説します。

幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する過程で得られる、細胞が分泌した有用な成分を含む上澄み液で、細胞そのものは含まれていません。この中には、増殖因子やエクソソームと呼ばれる非常に小さな顆粒など、組織の修復や再生を助ける多くの成分が含まれています。これらは、老化や損傷を受けた細胞に働きかけ、細胞の機能を活性化し、炎症の調整や組織の修復環境の改善を促すと考えられています。

そのため、美容分野では、肌質改善やエイジングケア、薄毛や疲労回復などへの応用が期待され、近年では抗炎症作用や組織修復を目的として、慢性的な痛みや組織障害に対する医療分野での活用も広がっています。

当院では、再生医療専門の国内バイオベンチャーであるナノブリッジ合同会社と連携し、国内の培養施設で品質と安全性に配慮して作製された幹細胞培養上清液を治療に使用しています。同社の技術により作製された「セルナ幹細胞培養上清液」は、医療および美容分野で活用が広がっており、当院でも治療に取り入れています。

また、幹細胞そのものを体内に戻す治療と比べ、脂肪採取などの処置が不要なため、再生医療の中でも手軽に始めやすい治療といえます。「まずは再生医療を検討してみたい」という方に選ばれることも多い治療です。

当院では痛みの専門医が状態を丁寧に評価したうえで治療の適応を判断しています。気になる症状がある方は、まずはご相談ください。

次回は、ご自身の脂肪から細胞を培養して行う「幹細胞治療」についてご紹介します。

 

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※当院では以下のような症状を診療しています

変形性ひざ関節症・股関節症、半月板損傷、四十肩、五十肩、靭帯断裂、難治性骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄損傷、脳卒中、脳梗塞後後遺症、がん、糖尿病、慢性腎不全、自己免疫疾患、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、術後の痛み、慢性疼痛 など。

「自分の症状も相談できるのか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。

【院長コラム】再生医療に取り組むきっかけ ― 愛犬との経験から

私が再生医療に深く関わるようになったきっかけは、愛犬の存在でした。ラブラドールの太郎は、重い神経の病気を発症し、ある日突然、首から下が動かなくなってしまいました。さまざまな治療を試みても思うような回復は得られず、できることはないかと悩む日々が続きました。

そんな中、セルナ幹細胞を用いた新しい再生医療技術を知り、わずかな希望を胸に治療を受けさせました。すると、少しずつ体を動かせるようになり、やがて自力で立ち上がり、再び歩き出すまでに回復しました。その姿を見たときの喜びは、今でも忘れることができません。

この経験を通して、再生医療にはまだ大きな可能性があり、痛みや難しい病気で苦しむ方々の助けになるかもしれないと強く感じました。そして、その治療をより多くの患者さんに届けたいという思いから、当院で再生医療に取り組むことを決意しました。

今後も、患者さん一人ひとりの苦痛や不安に寄り添いながら、より良い治療を提供できるよう努めていきたいと考えています。

院長 松永 美佳子

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太郎のことがテレビで放送されました!

ネコいぬワイドショー
BS朝日 2023年12月1日 放送

【歩けなくなった太郎が世界初の医療に挑戦!】

放送された動画はこちらからご覧頂けます。
(YouTubeが開きます)

 

【再生医療】第1回:痛み治療における再生医療という選択肢

当院では自費診療として再生医療を行っております。
近年、慢性痛の分野でも注目されている再生医療について、患者さまに正しく理解していただけるよう、全6回に分けてわかりやすくご紹介していきます。

慢性的な痛みが続くと、仕事や家事、趣味など日常生活にも大きな影響が出てしまいます。痛みの治療には、薬や神経ブロック注射、リハビリなどさまざまな方法がありますが、近年「再生医療」も新しい選択肢として注目されています。再生医療とは、体が本来持つ修復する力を助け、炎症を抑えたり傷んだ組織の回復を促したりすることで、痛みの改善を目指す治療です。

当院では、健常者の脂肪組織由来幹細胞の上清液治療と、ご自身の脂肪から幹細胞を培養して行う自己幹細胞治療の2種類の治療を提供しています。いずれも保険適用外の自由診療となりますが、従来の治療では改善が乏しい慢性的な痛みに対する新たな選択肢として期待されています。

痛みの専門クリニックとして、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案していますので、気になる方はお気軽にご相談ください。今後、このブログではそれぞれの治療内容や適応についてもわかりやすくご紹介していきます。

 

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※当院では以下のような症状を診療しています

変形性ひざ関節症・股関節症、半月板損傷、四十肩、五十肩、靭帯断裂、難治性骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄損傷、脳卒中、脳梗塞後後遺症、がん、糖尿病、慢性腎不全、自己免疫疾患、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、術後の痛み、慢性疼痛 など。

「自分の症状も相談できるのか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。

花粉症とブロック治療について

花粉症は、スギやヒノキ、ブタクサなどの植物の花粉が原因となるアレルギー性鼻炎の一種です。免疫システムが花粉を異物と認識し、ヒスタミンなどの化学物質を放出することで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、喉のかゆみ、咳、頭痛、倦怠感などの症状があらわれます。

神経ブロック療法は、特定の神経や神経の周りに麻酔や薬剤を注射することで、痛みを抑える治療法ですが、星状神経節(せいじょうしんけいせつ)ブロックというお注射が花粉症には有効です。

星状神経節は、首の前側(のどぼとけの少し下)にある自律神経の中枢です。ここに局所麻酔を注射すると、交感神経が抑制され、副交感神経が優位になり、アレルギー症状が和らぐと考えられています。血流改善や炎症の抑制により、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどの症状が和らぎます。また、自律神経のバランスを整えることで、免疫の過剰反応を抑え、ストレス軽減や睡眠の質向上も期待できます。

抗アレルギー薬の効果が不十分な人や、眠気や倦怠感などの薬の副作用が気になる人にとって、星状神経節ブロック治療は有力な選択肢となります。効果には個人差があり、定期的な施術が必要な場合があるため、医師と相談して決めるのがよいでしょう。お困りの方は一度、専門医であるペインクリニックにご相談下さい。

院長 松永 美佳子

ブロック注射が不安な方に・・・

初めての患者さまから、身体の痛みを取りたいけど注射が怖いとの相談を受けることがあります。

ブロック注射は専門的な技術が必要ですが、当院では経験豊富な専門医が行いますのでご安心ください。また、安全に正確に注射を行うために 必要に応じてエコー装置や高性能なレントゲン装置(X線透視装置)を使用しています。この装置を使用することで、リアルタイムに体内の様子を確認しながら、正確に目的の部位へ針を誘導できます。

当院では、難易度の高い頸部、胸部硬膜外ブロックは必ずレントゲン透視下で行います。また、変形の強い方、肥満の方、術後の方などの腰部硬膜外ブロックも透視下で行い、安全かつ正確な治療を目指しています。レントゲンと聞くと、放射線の影響を心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、使用するX線の量は極めて少なく、体への影響はほとんどありません。例えば、一般的な胸部レントゲン1回分よりも少ない被ばく量で済むことが多いですので、ご安心ください。

また、エコー装置も使用することで血管を確認しながら正確にブロック治療を行っています。

注射をする際には、痛みを最小限に抑えるようできるだけ細い針を使用します。針を刺す際に少しチクッとする程度で、ほとんどの方が『思ったより痛くなかった』とおっしゃいます。施術中も声をかけながら進めますのでご安心ください。

院長 松永 美佳子

帯状疱疹とブロック治療

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。このウイルスは過去に水痘(水ぼうそう)にかかった際に体内に潜伏し、免疫力が低下した際に再活性化することで症状を引き起こします。

帯状疱疹の初期症状には、以下のようなものがあります:

●皮膚の違和感やチクチクとした痛み
●強い神経痛(発疹が出る前に現れることも多い)

帯状疱疹は通常、痛みが出た後数日以内に特有の帯状の水疱状発疹が皮膚に現れます。ただし、発疹が非常に遅れて現れる、またはほとんど出ないケース(「無疱疹性帯状疱疹」)もあります。発疹が現れる前の段階では、痛みの原因が特定しにくく、しばしば整形外科的な問題(筋肉痛や神経痛、椎間板ヘルニアなど)と誤診されることがあります。そのため、強い痛みがあり原因が特定できない場合、発疹が確認できなくても帯状疱疹を疑うことが重要です。

[家族に発疹を探してもらう]

帯状疱疹の疑いがある場合、自分で発疹を探すのが難しいことがあります。特に背中や腰、首など自分で直接見にくい部分に発疹が現れることが多いため、家族や友人に皮膚の状態をチェックしてもらうのが良い方法です。

[ブロック注射について]

帯状疱疹による痛みが強い場合、神経ブロック注射が効果的です。主な目的は以下の通りです:

◆痛みの軽減:日常生活が大幅に楽になります。
◆後遺症の予防:帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長期的な痛みのリスクを減らす可能性があります。
◆ストレスの軽減:痛みが緩和されることで、体の回復を助けます。

主な治療法は硬膜外ブロックや神経根ブロックになります。硬膜外ブロックは帯状疱疹で傷ついた神経の血流を良くして炎症を抑え、傷の治癒を促します。また、神経根ブロックは傷んだ神経に直接薬を打つことで炎症を抑える効果が強く、一時的に痛みを遮断させることで痛みが過剰に強くなることを抑えます。

ブロック注射は、発症してから早ければ早いほど効果的です。1カ月を超えると治りにくくなりますので、早めにペインクリニックの専門医と相談して下さい。できるだけ早く治療を開始することがコツです。

院長 松永 美佳子

寒さと坐骨神経痛

寒くなると坐骨神経痛が悪化するという悩みをよく聞きます。坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる坐骨神経が圧迫や刺激を受けることで生じる痛みやしびれです。寒さがこの痛みを強める理由には、気温の低下による筋肉の収縮や血流の悪化が関係しています。

寒冷環境にさらされると、体は熱を失わないように筋肉や血管を収縮させ、血流が滞りがちになります。この結果、筋肉が硬直して坐骨神経を圧迫しやすくなり、神経が過敏になって痛みやしびれが増します。また、気温が低いと体全体が緊張しやすくなり、筋肉や関節の柔軟性が低下するため、坐骨神経痛のリスクがさらに高まります。

寒さが原因で痛みが悪化する場合、予防策として防寒対策を徹底することが大切です。特に腰や足元を冷やさないようにすることで血行が促進され、筋肉の硬直が和らぎます。温かい飲み物や入浴、電気毛布の活用、軽いストレッチなども効果的です。また、筋力を維持するために適度な運動を心がけ、体の柔軟性を保つことも、寒さによる坐骨神経痛の悪化を防ぐポイントです。

坐骨神経痛が強い場合、神経ブロック治療が選択肢となることがあります。ブロック治療とは、坐骨神経やその周辺の神経に局所麻酔薬を注射する治療法で、神経への痛みの信号を一時的に遮断し、痛みを軽減させます。また、神経への血流を改善し、傷ついた神経を早く回復させます。慢性的な痛みにお悩みの場合は、定期的にブロック注射を続けることで、徐々に痛みは軽減し、日常生活が送りやすくなります。ぜひ一度ご相談ください。

院長 松永 美佳子

嬉しい差し入れ 第6弾♪

風薫るすがすがしい季節となりました。皆さま、いかがお過ごしですか?

ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は事務スタッフから発信させて頂きます♪

木曜日午後の外来は休診ですが、スタッフはそれぞれの業務で忙しくしております。そんな中、院長から手作りの「大学いも」の差し入れがありました\(^o^)/

ふっくらホクホクのさつまいもに甘いたれが絡み、たっぷりとトッピングされた黒ゴマがさらに香ばしく、美味しい~(≧∇≦*)/

今回もスタッフで喜んで頂きました!

院長先生、ごちそうさまでした~!
そして・・・また次も楽しみにしています♪(*ᴗˬᴗ)

往診について

私たちは、18年前の開業したときから、この地域の往診をしてきました。

対象は、がん患者様です。自宅で生活されているがん患者様のご自宅で、緩和ケアを提供する医療です。多くの患者様は抗がん剤などをしておられますが、抗がん剤の副作用があっても、自宅でがまんして生活されています。抗がん剤を受けるために定期的に病院に行かれますが、抗がん剤をするための受診であって、副作用を緩和するための診察ではありません。抗がん剤の副作用としては、発熱があったり、食欲が低下して食事が食べられなかったり、倦怠感が強かったりしていますが、辛抱強い日本人は、がまんして生活されています。

また、抗がん剤を受けなかったり、受けられなくなったりした場合、病院の受診も間延びし、その間、がんの様々な症状に悩んでおられる方も多数おられます。

私たちは、医師と看護師が定期的に自宅に訪問し、ホームドクターとして、体調管理を行います。痛みをはじめ、様々な不快な症状の対策、治療や生活指導なども行います。また、自宅での様子を病院の先生に定期的に報告し、先生が日頃の状態を把握しやすくします。24時間体制なので、夜中でも日曜日や祝日に体調が悪くなってもいつでも連絡が取れます。

病気の家族がいると、ご家族にとってもストレスが大きいです。とても心配されており、本人より心配されている場合が多々あります。しかし、自宅で医師や看護師がしっかり支えてくれると、ご家族も安心して生活できます。

コロナ禍にあって、病院の受診もままならず、不安な時代になりました。このような時こそ、自宅で医療や看護を受けることは、病院での感染を予防するうえで重要になってくると思います。

私たちも訪問時は、手洗い、消毒、独別なマスクなど重々気を付けて訪問を行っています。周りで困っている方を見かけたらぜひご相談ください。

院長 松永美佳子