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往診について

私たちは、18年前の開業したときから、この地域の往診をしてきました。

対象は、がん患者様です。自宅で生活されているがん患者様のご自宅で、緩和ケアを提供する医療です。多くの患者様は抗がん剤などをしておられますが、抗がん剤の副作用があっても、自宅でがまんして生活されています。抗がん剤を受けるために定期的に病院に行かれますが、抗がん剤をするための受診であって、副作用を緩和するための診察ではありません。抗がん剤の副作用としては、発熱があったり、食欲が低下して食事が食べられなかったり、倦怠感が強かったりしていますが、辛抱強い日本人は、がまんして生活されています。

また、抗がん剤を受けなかったり、受けられなくなったりした場合、病院の受診も間延びし、その間、がんの様々な症状に悩んでおられる方も多数おられます。

私たちは、医師と看護師が定期的に自宅に訪問し、ホームドクターとして、体調管理を行います。痛みをはじめ、様々な不快な症状の対策、治療や生活指導なども行います。また、自宅での様子を病院の先生に定期的に報告し、先生が日頃の状態を把握しやすくします。24時間体制なので、夜中でも日曜日や祝日に体調が悪くなってもいつでも連絡が取れます。

病気の家族がいると、ご家族にとってもストレスが大きいです。とても心配されており、本人より心配されている場合が多々あります。しかし、自宅で医師や看護師がしっかり支えてくれると、ご家族も安心して生活できます。

コロナ禍にあって、病院の受診もままならず、不安な時代になりました。このような時こそ、自宅で医療や看護を受けることは、病院での感染を予防するうえで重要になってくると思います。

私たちも訪問時は、手洗い、消毒、独別なマスクなど重々気を付けて訪問を行っています。周りで困っている方を見かけたらぜひご相談ください。

院長 松永美佳子