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帯状疱疹の痛み

帯状疱疹はヘルペスというウイルスが神経に感染して起こる病気です。身体の表面に水疱が帯状に現れることから帯状疱疹と呼ばれます。小さいころに発症した水疱瘡のウイルスが身体の奥に潜んでいて、免疫力が低下したときに発症すると言われています。

水疱が現れる前に痛みが起こることが多いです。激しい痛みが急に起きるため、病院で検査することがありますが、そのうちに水疱が出てきて帯状疱疹と診断されます。中には、痛みがないまま水疱が現れる方や、水疱が現れないまま痛みだけが続く方もいます。

皮膚科で処方される抗ウィルス薬を服用すると、ウイルスがそれ以上増殖することはなくなります。皮膚の水疱も1か月も経つと、きれいに治ってきます。しかし、痛みが続くことが多いです。痛みもそのうち、治まるだろうと思って我慢している方が多いですが、自然には治らない痛みも多く、時間が経てば経つほど治りにくくなります。

当院のようなペインクリニックには、痛みが後遺症として残った方が多く来院されますが、とてもつらそうです。当院の経験からは、およそ2か月半経過すると、それから神経ブロック治療をしても治りにくいようです。大切なのは、できるだけ早くブロック治療を受けることです。

皮膚科に行くと同時に、ペインクリニックを受診しましょう。皮膚の治療と早期のブロック治療が完治するコツです。

院長 松永 美佳子